ワルター・アウアー
ワルター・アウアー Walter Auer, Flute
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席フルート奏者。1971年、オーストリアのケルンテン州フィラッハ生まれ。ケルンテン州立音楽院にてヨハネス・フォン・カルクレウスに学んだのち、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学にてミヒャエル・コフラーに、ベルリン・フィルハーモニー・オーケストラアカデミーにてアンドレアス・ブラウに師事。バーゼルにてオーレル・ニコルの薫陶も受ける。ドレスデン・フィルハーモニー管、ハノーファー北ドイツ放送フィルの首席奏者を経て、2003年ウィーン・フィル/ウィーン国立歌劇場管の首席奏者に就任。ミュンヘン国際コンクール(ARD)をはじめ、レオーベン、クレモナ、ボンなど多数の国際コンクールで入賞。室内楽での活動もめざましく、オルソリーノ・クインテット、ウィーン・ヴィルトゥオーゼンでも活躍。近年、自らのアンサンブル「ウィーン・クリムト・アンサンブル」を結成し、理想の音の追求にも余念がない。フルートのレパートリー開拓にも力を注ぎ、ショパンのピアノ三重奏曲のフルート編曲版(2010年カメラータ・トウキョウ)や、イタリアのフルート奏者/作曲家 ジュリオ・ブリッチャルディの作品の世界初録音(「ブリリアント・フルート」2011年ナミレコード)、日本のフルート奏者 工藤重典とのフルート・デュオ作品集(「大協奏幻想曲」2014年マイスター・ミュージック)のリリースなど大きな注目を集めている。作曲家ルーナ・アルカライとのコラボレーションも数多く、アウアーに捧げられた作品「フルートソロのためのen passant」を2011年カーディフ(ウェールズ)にて初演、またウィーン楽友協会にて「木管五重奏のためのEscapade」を初演。ソリストとして、ダニエル・バレンボイム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、京都市交響楽団、ニュルンベルク交響楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア、カペラ・イストロポリターナ、オシアッハ・オーケストラアカデミーなどと共演。指導者としても高い評価を得ており、ニューヨーク・サマー・ミュージック・フェスティヴァル、ジュリアード音楽院、マネス音楽大学、シドニー音楽院、ニューキャッスル大学、東京、ドムジャレ(スロヴェニア)、スペイン、スイスなど世界各地でマスタークラスを開催。2010年夏以来、オーストリア・アッターガウにおける国際オーケストラ協会などでも講師として出演。2011年、カーディフ、滋賀の国際フルート・フェスティヴァルに招かれる。2012年もケルンテルン州オシアッハ音楽アカデミー、ロンドンのギルドホール音楽学校などでマスタークラスを開催など、世界各地での活躍を続けている。同年から、ウィーン国立音楽大学でも後進の指導を開始。2013年、札幌でのPMFに出演。 |
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